ダムが壊すもの

新聞では連日八ツ場ダムの中止について報道されています。私は「長良川水系・水を守る会」の会員として河口堰の反対運動に関わってきましたが、ダムは河口堰にはない問題を抱えています。それは人間の心を破壊するということです。一昨年と10年ほど前、私の義理の叔父二人が亡くなりました。自殺でした。二人とも御母衣ダムに因って古里を失いそれぞれの新天地で生活を築き上げていました。死を選んだ理由は違うかもしれませんが二人が選んだ死に場所はダムのほとりでした、一人は御母衣ダムでは有りませんでしたが、それにも理由があるような気がします。かつての古里が見える場所で死を選ぶ気持ち、想像すると耐えられません。心から帰ることができる場所を奪われた人間の気持ちを支配者たちは考えたことがあるのでしょうか、金を与えたんだからこれで終わりだと思っているのでしょう。受け取ったほうも、今は取りあえず納得しているかもしれない。しかし、心が受けた傷の大きさに後から気がつくのです。ダムの底に沈んでしまった故郷の思い出の重さや大切さ、それが二度と取り戻せないものだということに。それに気がついたとき心が壊れ始めるのかもしれません。

あぶく銭の補償金を手にして破滅してしまった人。金銭感覚を狂わせられてしまった人。

八ツ場ダムをはじめ無駄なダムは作られるべきではない。原発も同じです。そして、住民の方達の保証は十二分にされるべきだと思います(心のケアも含めて)。そこが新しい政府の力の見せ所でしょう。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中